PandaKitchen Journal
台湾の食文化・調味料
台湾の調味料おすすめ7選|家庭で使いやすい定番と使い方
台湾料理を食べたときに感じる、甘みのある醤油の香りや、八角を思わせるスパイスの香り。
「家でも台湾らしい味を作ってみたい」と思っても、台湾の調味料は種類が多く、最初はどれを選べばよいのか迷ってしまうかもしれません。
でも、すべて揃える必要はありません。
まずは定番の調味料をいくつか知っておくだけでも、いつもの炒めものや煮もの、麺料理がぐっと台湾らしい味わいになります。
この記事では、台湾料理を家庭で楽しみたい方に向けて、使いやすい台湾の定番調味料7つと、その特徴・使い方をご紹介します。
台湾料理の味を作る調味料とは?
台湾料理は、醤油や酢、酒など日本でもなじみのある調味料を使いながら、そこに独特の甘み、香り、うま味を重ねていく料理が多くあります。
台湾ならではの調味料をほんの少し加えるだけで、料理の印象が大きく変わるのも魅力です。
今回ご紹介するのは、次の7つです。
- 醤油膏(ジャンヨウガオ)
- 沙茶醤(サーチャージャン)
- 烏醋(ウーツー)
- 五香粉(ウーシャンフェン)
- 油葱酥(ヨウツォンスー)
- 甜辣醤(ティエンラージャン)
- 台湾米酒
1.醤油膏|とろみと甘みのある台湾の醤油調味料
醤油膏は、とろみのある台湾の醤油調味料です。
普通の醤油よりもまろやかで、商品によっては甘みもしっかり感じられます。
台湾では、料理の味付けだけでなく、点心や茹で野菜などにかけるタレとしてもよく使われます。
こんな料理におすすめ
- 茹で野菜
- 水餃子
- 大根餅
- 卵料理
- 炒めもの
- 煮込み料理
日本の醤油とまったく同じ感覚で使うというより、「醤油+少し甘み+とろみ」を加えたいときに使うと便利です。
初めて台湾の調味料を買うなら、比較的使いやすい一本です。
PandaKitchenの使い方
青菜をさっと茹でて醤油膏を少しかけるだけでも、台湾の食堂で出てくるような一皿になります。
豚肉や厚揚げとの相性もよく、家庭料理に取り入れやすい調味料です。
2.沙茶醤|魚介や香辛料のうま味が詰まった万能調味料
沙茶醤は、台湾でとても親しまれている調味料のひとつです。
魚介類やにんにく、香辛料などを使った、香ばしくコクのある味が特徴。
日本の調味料にはあまり似たものがなく、ひとさじ加えるだけで台湾らしい味になります。
こんな料理におすすめ
- 火鍋のつけだれ
- 牛肉炒め
- 空心菜炒め
- 焼きそば
- 炒飯
- 麺料理
特に台湾の火鍋では、沙茶醤をベースに自分好みのタレを作ることがあります。
ねぎやにんにく、醤油などと合わせてもおいしくいただけます。
PandaKitchenの使い方
おすすめは牛肉と野菜の炒めもの。
いつもの醤油炒めに沙茶醤を少し加えるだけで、香りとうま味が一気に深くなります。
使い始めは入れすぎず、少量ずつ加えるのがコツです。
3.烏醋|やわらかな酸味と香りが特徴の台湾の黒酢
烏醋は、台湾料理によく使われる黒いお酢です。
色だけを見ると中国の黒酢と似ていますが、烏醋は商品によって香辛料などを加えた独特の風味があり、酸味も比較的まろやかです。
こんな料理におすすめ
- 酸辣湯
- スープ
- 麺料理
- 水餃子のタレ
- 炒めもの
- 煮込み料理
料理の最後に少し加えると、味が引き締まります。
酸っぱさを強くするというより、料理全体に香りと奥行きを加える調味料として使うのがおすすめです。
PandaKitchenの使い方
酸辣湯にはもちろん、スープや麺にほんの少し加えるのもおすすめです。
食べる直前に加えると、烏醋の香りをより楽しめます。
4.五香粉|ひと振りで台湾らしい香りになるミックススパイス
五香粉は、中国・台湾料理で使われる代表的なミックススパイスです。
一般的には八角、シナモン、クローブ、花椒、フェンネルなどの香辛料が組み合わされていますが、配合は商品によって異なります。
台湾の街を歩いたときに感じる、どこか甘くスパイシーな香り。
その印象を作っている香りのひとつが五香粉です。
こんな料理におすすめ
- 魯肉飯
- 豚肉の煮込み
- 鶏肉料理
- 唐揚げ
- 煮卵
- 炒飯
非常に香りが強いので、使うときはほんの少量から。
「ちょっと足りないかな?」くらいでも十分に香ります。
PandaKitchenの使い方
豚肉料理との相性は抜群です。
醤油、砂糖、酒などで煮込む料理に五香粉をほんの少し加えるだけで、一気に台湾らしい香りになります。
五香粉は「たくさん使う調味料」ではなく、香りの仕上げに使うスパイスと考えると失敗しにくくなります。
5.油葱酥|台湾料理の香ばしさを作る揚げエシャロット
油葱酥は、エシャロットなどを細かく切って揚げたものです。
台湾ではとても身近な食材で、麺やご飯、スープなど、さまざまな料理に使われます。
袋を開けただけでも香ばしい香りが広がります。
こんな料理におすすめ
- 魯肉飯
- 汁なし麺
- スープ
- 炒飯
- 青菜炒め
- 肉そぼろ
料理の途中で加えても、最後にトッピングしても使えます。
PandaKitchenの使い方
いつもの肉そぼろに加えるだけでも、味の雰囲気が大きく変わります。
スープに少し加えるのもおすすめです。
「台湾らしい香ばしさが足りない」と感じたときに、とても頼りになる食材です。
6.甜辣醤|甘さと辛さを楽しむ台湾のソース
甜辣醤は、その名のとおり甘みと辛みを合わせたソースです。
ただし、強烈に辛いというより、甘みの中にほんのり唐辛子の風味を感じるものが多く、比較的食べやすい調味料です。
こんな料理におすすめ
- 大根餅
- 揚げもの
- 水餃子
- 春巻き
- 肉料理
- 蒸し料理
台湾では、大根餅などにかけて食べることもあります。
PandaKitchenの使い方
甜辣醤は、まず「つけだれ」として試すのがおすすめです。
春巻きや唐揚げ、蒸し鶏など、普段の料理にも合わせやすく、台湾料理をあまり作ったことがない方でも使いやすい調味料です。
7.台湾米酒|煮込みや炒めものに欠かせない料理酒
台湾米酒は、台湾料理で広く使われている米を原料とした酒です。
炒めものや煮込み、スープなど、さまざまな料理に使われます。
肉や魚の臭みを抑えながら、料理に香りとうま味を加えてくれます。
こんな料理におすすめ
- 鶏肉料理
- 豚肉の煮込み
- スープ
- 炒めもの
- 魚料理
台湾料理を頻繁に作るようになると、登場する機会がとても多い調味料です。
PandaKitchenの使い方
台湾米酒は、特別な料理だけに使うものではありません。
肉を炒めるときやスープを作るときなど、普段の料理酒のような感覚で使えます。
台湾料理を本格的に楽しみたい方は、一度試してみると料理の香りの違いを感じやすいと思います。
最初に買うなら、この3つがおすすめ
7種類すべてを一度に揃える必要はありません。
初めてなら、まずは次の3つから始めてみてください。
1.醤油膏
使い方が分かりやすく、野菜や点心などにもそのまま使えます。
2.沙茶醤
日本の家庭にある調味料とは違った台湾らしさを感じやすい一本です。
3.五香粉
少量で台湾料理らしい香りを出せるので、ひと瓶あると便利です。
この3つだけでも、家庭で作る台湾料理の幅がかなり広がります。
台湾の調味料は、少しずつ試してみるのがおすすめ
台湾料理のおもしろさは、ひとつの調味料だけで味を決めるのではなく、甘み、塩味、酸味、香り、うま味を少しずつ重ねていくところにもあります。
最初から「本場と同じ味にしなければ」と考える必要はありません。
醤油膏を茹で野菜にかけてみる。
いつもの肉炒めに沙茶醤を少し加えてみる。
豚肉の煮込みに五香粉をひと振りしてみる。
そんな小さな使い方から始めると、台湾の調味料がぐっと身近になります。
台湾の調味料が冷蔵庫やキッチンに少しずつ増えていくと、いつもの料理にも新しい楽しみが生まれます。
PandaKitchenでは、台湾をはじめとしたアジア各地の料理を、家庭でも作りやすい形でご紹介しています。
現地の食文化や調味料について知ると、一皿の料理がもっと楽しくなります。
ぜひ、気になる調味料から試してみてください。
PandaKitchenの料理教室
PandaKitchenでは、台湾料理をはじめ、アジア各地の家庭料理や点心などを学べる料理教室を開催しています。
料理の作り方だけでなく、調味料の使い方や食文化についてもご紹介しています。
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著者
外処 佳絵(とどころ よしえ)
アジア料理研究家/国際中医薬膳師
台湾をはじめとするアジアの料理や食文化を研究し、PandaKitchenにて料理教室、レシピ開発、企業向けメニュー開発などを行っています。